谷口雅彦写真アーカイブ室から。
谷口雅彦写真アーカイブ室から。
写真は、1986(昭和61)年の北海道旭川市。 前年の昭和60年の人口は36万5036人。4年後の平成元年は36万3704人と減少になるからおそらくこの写真に写る旭川が人口ピークの頃だろう。当時は不思議でもなかった当たり前の光景だったが、いま思えばバスやタクシーも多く、車の数が旭川にしてはすごい。しかも撮影したのは2月の冬祭り時期なので一年で一番極寒。近年はあまりなくなったがマイナス20度超えもしょっちゅうあった頃だ。 旭川は札幌の人口こそケタ違いで越せないが北海道だけではなく東北も含むと仙台に次ぐ、3番目の町だった。それが2015年に福島県いわき市に北海道東北で3番目を渡すことになってしまう。いわき市が率にして7パーセントも増加して34万9344人に達し、その時点で旭川は34万5566人。いわき市の人口が増えたのは原発事故の影響で住めなくなった自治体から移住してきた方々がいるからだ。皮肉なものだ。ちなみに旭川は昨年2018年2月に33万9858人になり34万人を割った。人口減少の波はじわじわと進み、2019年4月1日の時点で33万5323人。長期的な人口減少現象は旭川だけのことではなく日本全国が同時に抱えている深刻な問題だ。旭川市は第8次総合計画の中で2027年度には31万2000人に、高齢化率が全人口の36.5%に達すると予想しているという。 写真に話しを戻そう。今回、当時撮影した同地点からの撮影を試みようとしたが、なんとかつて西武デパートがあったその場所には空き地があるだけ。西武旭川店は2016年9月末に惜しまれつつ41年の歴史に幕を下ろし閉店、昨年末に解体、現時点では同位置の高さでは撮影すらできない。
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新元号決まりました!
新しい元号は
令和(れいわ)
に決まりました。
5月1日から新時代がスタートになります。
おめでとうございます。
出典は万葉集の第五巻
初春玲月 氣淑風和
梅披 鏡前之粉 蘭薫 珮後香
初春の令月にして 気淑く風和らぎ
梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす
から
自宅の蔵書を持ち出して、新元号の出典を確認する。 「万葉集 全訳注 原文付(一)」(講談社文庫)の巻5(377ページ) 初春令月 氣淑風和
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実は不思議なことに、昨日(3月31日)、急に図書館で「万葉集」を借りてきたのだが、予知していたのだろうかという体験をした。しかも上記のように、講談社文庫版の万葉集は蔵書しているのにもかかわらず。ちなみに借りたのは「古典文学全集2 万葉集」(ポプラ社)。